2015年4月24日金曜日

JAPAN ARCHITECTS 1945-2010 / 3.11以後の建築















気づけば4月も終わりに近づき…
先月いろいろと足を運んだことを書こうと思いながらすっかり1カ月程時間が。

会期終了の一日前に金沢21世紀美術館に滑り込み、
JAPAN ARCHITECTS1945-20103.11以後の建築のふたつの展覧会を見てきた。

前者はフレデリック・ミゲルー氏をキュレーターにむかえ戦後の日本の建築の潮流を
体系的にまとめ上げたもので、建築史上、重要な建築の模型や図面などが250点以上も並べられていた。
やはりオリジナルなものから伝わってくる「建築への熱量」はどれだけ過去のものであっても、
色あせることはなく鮮烈な印象を受けるばかり。丹念に丹念に、線を目で辿っていく。

後者は、東日本大震災後の社会と建築の新しい関係について、
転換期に挑戦されたプロジェクトが多数取り上げられている。
特に、坂茂氏の災害時の仮設パーテションの実物展示が肌を通じて建築の力を感じるものであった。
避難所でのプライバシーのない生活が、紙管、布、ガムテープ、安全ピンだけで劇的に改善される。
ヒューマンスケールに空間が仕切られているだけで、どれほど居場所を感じることができるか納得せざるを得ない。

そしてそして、CHAPTER5のビルマニアカフェの「金沢まちビル調査」のコーナーでは、
展示の説明キャプションで我々渋ビル研究会のことも触れて頂いており恐縮しきり。

両者とも、建築史に残る重要な展覧会であった。


0 件のコメント:

コメントを投稿