2015年8月31日月曜日

ホテルオークラのこと

















ホテルオークラが本日閉館しました。
建替え前にと5月に宿泊しにいったものの、やっぱりもう一度見たくなって夏休み再度訪れました。

その姿を目に焼き付けようと、たくさんの方がラウンジを訪れ写真を撮ったりソファに深く腰掛けて空間を眺めたり、思い思いの時間を過ごしていました。
写真を見返すだけで、あの空間がもうこの世から消えてしまうと思うと何とも言えない、やりきれない気持ちに襲われます。

戦後建てられた建物は、老朽化を理由にここ10年くらいの間にかなり取り壊され建替えられていくのでしょうが、
素晴らしい建築を後世に残してほしい気持ちと、維持管理していく立場の大変さを理解できる気持ちと両方が錯綜します。

ホテルオークラの様な世界中から称賛を浴び、取り壊しに対しても著名な方達から意見書が出される建築ならばその評価は誰の目からみても間違いないのですが、街にある多くのビルはそうではないのです。
人知れず、役目を終えて消えていく。

建築に携わる身として、誰も見つけていな価値を掘り起こしたり、その姿を記録したりやれることはまだまだあります。
新しいものをつくるだけではなく、既にあるものとどう向き合うか。
これからの大きな課題です。

2015年8月21日金曜日

村野藤吾の建築

目黒区美術館にて開催中の展覧会「村野藤吾の建築-模型が模型が語る豊饒な世界」を見てきました。

会場に所狭しと並べられた模型は80点あまり。
そのうち、1階に展示された10点ほどは撮影可能であったため、様々な角度から「いいねー、いいねー」と心でつぶやきながらシャッターを切りました。
























会場内で同じようにシャッターを切る人からも同じように静かな興奮が伝わってきます。

2階は東京以外に建築された模型が約70点。
ビルディングタイプごとに分けられて展示されています。

ひとつひとつ注意深く見て行ったあとに会場全体を見回すとその造形の多様さに改めて驚かされます。
生涯を通してこれだけ豊かな形態を生み出せることに、何度も感動しました。
そして、百貨店や官庁など生活の延長にある施設が多く、日常の延長にこういった場所があることにも胸を打たれます。

ディテールまで丁寧に再現された模型で、実物とは違った角度から建築を楽しめる。
非常に豊饒な時間を過ごさせてもらいました。

展覧会は9/13まで。
https://mmat.jp/exhibition/archives/ex150711

2015年8月13日木曜日

夏季休業のお知らせ

弊事務所では8/14(金)~17(月)の4日間夏季休業致します。
この間に頂戴しましたメール等は18日以降に返信致します。

どうぞよろしくお願いします。

homify掲載


















homify日本語版に「ガルバリウム鋼板を使用した家10選」ということでウタグチアトリエにて設計致しました「稜線の家」を掲載して頂きました。
無駄のない美しさ、と形容頂き嬉しい限りです。

詳しくはこちらから→
https://www.homify.jp/ideabooks/40647/10

2015年8月5日水曜日

夏の思い出

油断すると順調にブログ更新が滞る謡口です。こんにちは。
少し前になりますが、今年も恒例の名古屋場所に行ってきました!
















愛知県体育館に向かうと、石垣を背景にまずは相撲のぼりが出迎えてくれます。
今場所は御贔屓の力士・日馬富士がケガのため休場してしまったので、
ずいぶんがっかりしていましたが、こののぼりを見るだけでテンション上がります。
















会場についたのは13:00過ぎ。ここ最近の相撲人気で早い時間でもかなりお客さんがはいっています。
今年は発売時間からPCに向かってチケットをとりましたが、なかなか繋がらず結局千秋楽の枡席はとれませんでした。でも2日も枡席で観戦できたのでかなり満足です。
















さて、今回は自慢の望遠レンズを持参した為、遠藤関の土俵入りもばっちり撮れました。
臨場感が伝わりますでしょうか。
















横綱以外の幕内力士の土俵入り。このあたりで満員御礼の幕が降ります。空き席の見えない、本当の満員御礼です。
会場の雰囲気もかなり熱気を帯びて、観客も各々御贔屓力士の四股名を声掛けします。
















そして、横綱白鵬関の土俵入り。
背中だけで神々しいです。
















力水を飲む横綱。取組前から気合が十分に伝わってきます。
この日は白鵬と稀勢の里の取組。粘り強い大戦で最後まで息を飲んで見守りました。
















取組が全て終わって、帰りかけの1枚。
夏の最大の行事が終わり、背中を西日に照らされながら帰るのは毎年夏が終わってしまったような寂しい気持ちになります。

また来年。

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いくつかプロジェクトも動き出し、またそちらもレポートします!