2014年12月15日月曜日

【お知らせ】第24回わたしらしい住まいづくり





















所属しています愛知建築士会女性委員会が主催「第24回わたしらしい住まいづくり」
が来月開催されます。

女性建築士のパネル展にはウタグチアトリエからもパネル&模型を出展予定です。
まだ1カ月少々先ですが、ぜひお越しください!

また、同イベントでは今年は講師に藤村龍至氏をお迎えしてセミナーも開催致します。
ぜひご参加ください!

イベント詳細→http://afa.asanet.or.jp/category/20685000-1.html
セミナー申込→http://ws.formzu.net/fgen/S78879782/

たくさんの方のご来場をお待ちしております。




2014年12月5日金曜日

仮設照明





















工事現場の仮設の裸電球の照明。

作業がしやすい場所に、と職人さんが何となく付けているかとは思うのですが、
人が集まる場所にある点光源が温かく、なぜかとても良い雰囲気に見えます。
作り込んだ照明計画より、この何気ない雰囲気の方が住宅相応しい様な、そんな気分になってきます。

さて。改めて現場を歩き回ってみると、作り方が全く違うふたつの屋根を繋ぐ階段周りに、
こじんまりとした居場所がたくさんあって、想像していた以上に豊かな空間になってきました。

2014年12月1日月曜日

師走

















気が付けばあっという間に師走です。
日々の仕事に追われていると、1年が一瞬で過ぎ去っていく様な、そんな感覚に襲われます。

昨年の夏に設計をスタートし、今年の6月に着工した「伊勢中川の家(仮称)」も大工工事が大詰めです。
二枚の屋根がずれた隙間にある三角形の開口部。光が階段上部の天井に差し込んでいきます。

ちなみに写真左手にある2Fトイレの壁には、お施主さんのアイデアで四角い窓を開いており、
そこからこの三角形の窓の奥の空を眺めることができます。


現場で監督さん、大工さんと細かい打合せを積み重ねて、美しいディテールを作りあげていきます。
1月末の竣工に向けて気合を入れ直して、進んでいきます。

2014年11月21日金曜日

セレクション10

















昨日母校である名古屋市立大学芸術工学部2年生の「建築計画2」の授業に
1コマだけ非常勤講師としてお邪魔してきました。

何をお話しようか直前まで大変頭を悩ませたのですが、
先輩半分、建築家半分という立場で学生の時に行った展覧会や読んだ本、
積極的にやってきたことなどを前半にお話しして、後半は独立後に携わった住宅を紹介しました。

自分が作っていく建築(アウトプットするもの全般)は、自分が今まで見たり聞いたりして
影響を受けてきたもの(インプットしてきたもの)がベースになっている。
という話から、学生さん自身がどんなものに影響をうけてきたか10選書いてもらいました。

元ネタはというと、今年の3月に「建築と身体のドラマ」というイベントにて
SILENCEscape主宰を主催するタナカアリフミ氏が行ったセレクション10によるもので、
いつか授業でやって学生さんがどんなものを見たり聞いたりしているのか聞いてみたいなと思っていました。
http://sscape.blog27.fc2.com/blog-entry-437.html

10選書くというのはかなり難しい作業で、苦戦していた学生さんも多かったですが
思っていたより多くの人が10選書いていました。
なかなか興味深い内容も多く、建築やデザインを生業にしていくのに自身にバックグラウンドが
大切だということに少しでも気付いてもらえたらいいかなと。

私自身も前日に10選書き出して、授業の中で駆け足でお話してきました。
暫定ですが、「謡口志保をつくった10選」。以下です。
またじっくり時間をかけて選び抜きたいです。


1.植田正治<写真>…余白と演出
2.キンベル美術館<建築>…言語化できない空間
3.アンリ・マティス<美術>…色と形のコンポジション
4.山陰の冬空<自然>…境界線の曖昧さ/多色のモノクロ
5.北園克衛<詩>…テキストと余白
6.舟越桂<彫刻>…言葉と造形/体温と湿度
7.くるり<音楽>…単調とリアリティ
8.大野一雄<舞踏>…内面と身体/生死
9.長唄/三味線<伝統芸能>…音と間
10.渋ビル(!)<まち>…どこにでもあるどこにもないもの

2014年11月17日月曜日

砂丘の生命体



一泊二日の長崎研修で幸運にもテオ・ヤンセンの風を食べる生命体に出会うことができました。
隅研吾氏設計の長崎県美術館にて12/7まで開催されています。

→http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/theojansen.html

タイミングよくビーストが動く瞬間を撮影。
ほぼプラスチックチューブだけでできた彼らの身体は、風を餌にして動きます。
まさに「芸術」と「科学」が融合した生命体。
動く姿は生物以上に生物らしく、無機質な素材の集合体であることを忘れさせられます。

2014年11月10日月曜日

軍艦島へ















愛知建築士会名東支部の研修旅行にて長崎県の端島(通称:軍艦島)へ行って参りました。

暗雲と鉛色の海の間に姿を現した島は、まさに風を切って海原を進む軍艦「土佐」そのもの。

かつては海底炭鉱の島として明治から昭和の日本の経済を支えた場所でしたが、
1974年に無人島となって以来40年間の時を経て現在は廃墟と化しています。
最盛期には全長500m程のこの島に5000人以上の人々が暮らし、
またその高密度な暮らしを実現させたのは鉄筋コンクリート造で作られた高層の建築物でした。
島に上陸した際には、現在の姿と40年前の人々の活気で溢れかえっていた姿とを重ね合わせて、
何とも複雑な気持ちに。

人が建築を作り、建築が人の生活を作る。
そんな当たり前のことが、身近なスケールでも行われていた片鱗を垣間見ました。
人と建築との距離が今よりもずっと近く、その境界線が曖昧であった時代が
少し前まで当たり前にあったことに気付かされます。

2014年11月3日月曜日

【お知らせ】[Lulu]建築士の作品展 Vol.5

所属しております愛知建築士会名東支部の不定期放浪型パネル展[Lulu]Vol.5 が開催されています!
ウタグチアトリエも「人とモノの小さな居場所」のパネルを展示させて頂いております。
力作ばかりが揃うパネル展です。ぜひお出かけ下さい~!


開催期間: 111日~1130日 
開催場所: ELEMENTCAFE 
        名古屋市名東区文教台2丁目104 
        地下鉄東山線 一社駅 
        駐車場有

詳細はこちらへ→ 
http://meito758.seesaa.net/article/407455956.html

*ちなみに謡口は11/23(日)午後、会場におります!ぜひ遊びに来て下さい。