2014年11月21日金曜日

セレクション10

















昨日母校である名古屋市立大学芸術工学部2年生の「建築計画2」の授業に
1コマだけ非常勤講師としてお邪魔してきました。

何をお話しようか直前まで大変頭を悩ませたのですが、
先輩半分、建築家半分という立場で学生の時に行った展覧会や読んだ本、
積極的にやってきたことなどを前半にお話しして、後半は独立後に携わった住宅を紹介しました。

自分が作っていく建築(アウトプットするもの全般)は、自分が今まで見たり聞いたりして
影響を受けてきたもの(インプットしてきたもの)がベースになっている。
という話から、学生さん自身がどんなものに影響をうけてきたか10選書いてもらいました。

元ネタはというと、今年の3月に「建築と身体のドラマ」というイベントにて
SILENCEscape主宰を主催するタナカアリフミ氏が行ったセレクション10によるもので、
いつか授業でやって学生さんがどんなものを見たり聞いたりしているのか聞いてみたいなと思っていました。
http://sscape.blog27.fc2.com/blog-entry-437.html

10選書くというのはかなり難しい作業で、苦戦していた学生さんも多かったですが
思っていたより多くの人が10選書いていました。
なかなか興味深い内容も多く、建築やデザインを生業にしていくのに自身にバックグラウンドが
大切だということに少しでも気付いてもらえたらいいかなと。

私自身も前日に10選書き出して、授業の中で駆け足でお話してきました。
暫定ですが、「謡口志保をつくった10選」。以下です。
またじっくり時間をかけて選び抜きたいです。


1.植田正治<写真>…余白と演出
2.キンベル美術館<建築>…言語化できない空間
3.アンリ・マティス<美術>…色と形のコンポジション
4.山陰の冬空<自然>…境界線の曖昧さ/多色のモノクロ
5.北園克衛<詩>…テキストと余白
6.舟越桂<彫刻>…言葉と造形/体温と湿度
7.くるり<音楽>…単調とリアリティ
8.大野一雄<舞踏>…内面と身体/生死
9.長唄/三味線<伝統芸能>…音と間
10.渋ビル(!)<まち>…どこにでもあるどこにもないもの

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